孺人(読み)じゅじん

精選版 日本国語大辞典 「孺人」の意味・読み・例文・類語

じゅ‐じん【孺人】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 中国で、大夫の妻を敬っていう語。
    1. [初出の実例]「曲礼云、天子の妃曰后、諸侯は曰夫人、大夫曰孺人、士を曰婦人、庶人曰妻」(出典:清原宣賢式目抄(1534)二一条)
    2. [その他の文献]〔礼記‐曲礼・下〕
  3. 一般に、妻をいう。
    1. [初出の実例]「此日は『トルマセ』氏の孺人、及び女も同行にて」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「孺人」の読み・字形・画数・意味

【孺人】じゆじん

大夫の妻。妻の通称。唐・光羲〔田家雑興、八首、八〕詩 夏來(きた)れば米(まこもの実)の 秋至りてはの酒 孺人、を善くし 稚子趨走を解す

字通「孺」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android