日本歴史地名大系 「宇田川神社」の解説 宇田川神社うだがわじんじや 鳥取県:西伯郡淀江町中西尾村宇田川神社[現在地名]淀江町中西尾高台の上野原(うえのばら)に鎮座。旧村社。祭神は伊邪那岐尊・伊邪那美尊ほか九神。もとは宇田川大明神と称され、中西尾(なかにしお)村の氏神であったほか、本宮(ほんぐう)・西尾原(にしおはら)・福頼(ふくより)・富繁(とみしげ)各村の氏神でもあった。由緒では養老年中(七一七―七二四)の勧請とされる。中世には土豪などの崇敬を受け、社殿の造営や社領の寄進があったという。永正一二年(一五一五)兵火により社殿が焼亡したため、翌一三年酒島信秀が再建。天文一八年(一五四九)には大檀那大曾禰久綱が再建している(「棟札」宇田川村史)。元和二年(一六一六)米子城主加藤貞泰が神田一二石を寄進した(県神社誌)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報