日本歴史地名大系 「宇礼志庄」の解説
宇礼志庄
うれしのしよう
興福寺大乗院領庄園。
弘長三年(一二六三)一二月日付で公文が注進した所当注文(内閣文庫蔵大乗院文書「諸庄々文書案」)は、当庄の面積・田種・庄官組織・課役などの全容を知らせてくれる。田畑総面積は荒熟合せて三九町八反二一六歩、うち「除」として塩宮免(田畑計二反一八〇歩)・八幡宮免(田三反)・結縁院免(田畑計三反一八〇歩)・善積院免(畑四反)・勝蓮院灯油(畑一反)・西安寺免(田畑計二反)・八幡宮論(田畑計七反二四〇歩)・足力論(田畑山荒計三町七反二四〇歩)の寺社免田と荒(三町四反二七歩)・河成(八反二九〇歩)が計上される。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報