日本歴史地名大系 「宇部村」の解説
宇部村
うべむら
- 山口県:宇部市
- 宇部村
宇部丘陵の南部、瀬戸内海に面する地にある大村で、南端は宇部岬。岬の台地から西に
宇部村が「和名抄」のどの郷域に比定されるか、また語源がなにかは明らかでない。源俊頼の「散木奇歌集」には、父の大宰権帥源経信の死(一〇九七年)後、大宰府(現福岡県筑紫郡太宰府町)から帰京の途次「ひくしま」(現下関市)と「くちなし」の間で
と詠んでいるが、この「むべ」の泊が宇部村域のどこをさすかは明確でない。
建武二年(一三三五)の持世寺文書(「注進案」所収)に
とみえる。同日付の宇部郷内田地坪付事(同書所収)には「荒野」「椙原」「ハミ」「サクラカ谷」と記され、現大字川上にある地名があり、「宇部郷」は、ほかの文書からみても宇部・川上・小串三ヵ村の範囲内にあたるものと考えられる。
宇部村
うべむら
- 岩手県:久慈市
- 宇部村
宇部村
うべむら
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報