日本歴史地名大系 「守谷神社」の解説 守谷神社もりやじんじや 京都市:左京区二ノ瀬村守谷神社[現在地名]左京区鞍馬二ノ瀬町森谷神社とも記す。二(に)ノ瀬(せ)は文徳天皇の皇子惟喬親王が大原(おおはら)の小野(おの)(現左京区)への隠棲以前に閑居したところと伝え、惟喬親王を祭神とする。鞍馬(くらま)川東の山中にあったが、台風で社殿が破損し現在は川を隔てて西の山麓にある親王の母紀静子を祀る富士神社のそばに移転している。「京都府地誌」によれば元慶元年(八七七)三月、親王の死を悼み臣下がゆかりの地に社を建てたというが、一説にはこれより先の貞観一四年(八七二)二月創建ともいわれる。史実では親王は寛平九年(八九七)に没したが、惟喬親王伝説は洛北に数多く流布する。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by