安善寺村（読み）あんぜんじむら

日本歴史地名大系

安善寺村
あんぜんじむら

• 秋田県：男鹿市
• 安善寺村

[現在地名]男鹿市北浦安全寺（きたうらあんぜんじ）

真（しん）山の北東麓、真山（しんざん）村の東に位置する。真山から流れる大増（おおます）川中流の谷間と河岸段丘に水田が開かれ、集落は標高約八〇メートルの台地上にある。

天正一九年（一五九一）の出羽国秋田郡知行目録写（秋田家文書）に「天田村　安善寺村」として五六九石七斗一升三合とある。正保四年（一六四七）の出羽一国絵図に安善寺村一二三石とある。享保一四年（一七二九）の黒印高帳（秋田県庁蔵）では当高一三八石余であったが、宝暦七年（一七五七）の打直しで当高九九石七斗七升六合と減少した（黒印高帳貼紙）。

安善寺村
あんぜんじむら

• 福井県：今立郡
• 池田町
• 安善寺村

[現在地名]池田町安善寺

水海（みずうみ）川の下流付近にあり、北は谷口（たにぐち）村と接する。慶長一一年（一六〇六）頃の越前国絵図に村名がみえ、高一四七・七四石が記される。正保郷帳では田方一三二石余・畠方一二石余。享保六年（一七二一）の池田郷中村々明細帳の写（片山家蔵）によれば反別七町四反余（うち田地五町八反余）、家数八（本百姓三・水呑五）、人口二八（男一九・女九）で、牛二疋。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」