安岡寺(読み)あんこうじ

日本歴史地名大系 「安岡寺」の解説

安岡寺
あんこうじ

[現在地名]高槻市浦堂本町

安岡寺山の中腹にある。単立(天台系)、南山般若院と号し、本尊如意輪観音。「摂陽群談」は「寺記云」として「宝亀六年春二月十八日、開成皇子従弥勒寺 今云勝尾寺也、登当山、一人之天童磊を拾を見る、皇子問て曰、夫何の為ならん、答云皇子弟子開智禅師に与之也、爾時開智一石一字の般若経を書写するに当り、童子則如意輪大悲の化現也、皇子敬礼して終に寺院を爰に創し、一刀三礼の如意輪の像を手造して本堂安置し、開智禅師に附属し給ふ、因つて般若院安岡寺と号す、今天台僧守之」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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