朝日日本歴史人物事典 「安藤定正」の解説
安藤定正
生年:天文17(1548)
戦国・安土桃山時代の武将。安藤家定の子。永禄11(1568)年12月,武田信玄が駿河に侵入して駿府今川館を攻めたとき,最後まで今川氏真につき従った家臣のひとり。駿府から遠江懸(掛)川城に逃れるが,懸川城を徳川家康に攻められ,翌12年5月には,懸川城を出て小田原城の後北条氏を頼り,一時,北条氏康・氏政父子に仕えた。のち,三河に赴いて家康に従い,家康の臣鳥居元忠に属し,天正18(1590)年の小田原攻めに徳川軍の一員として武蔵岩付(槻)城攻めに参戦,先陣を務め,城下で討死した。
(小和田哲男)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報