安西均(読み)アンザイ ヒトシ

20世紀日本人名事典 「安西均」の解説

安西 均
アンザイ ヒトシ

昭和・平成期の詩人



生年
大正8(1919)年3月15日

没年
平成6(1994)年2月8日

出生地
福岡県筑紫郡筑紫村(現・筑紫野市)

学歴〔年〕
福岡師範本科〔昭和12年〕中退

主な受賞名〔年〕
現代詩花椿賞(第1回)〔昭和58年〕「暗喩の夏」,現代詩人賞(第7回)〔平成1年〕「チェーホフ猟銃」,勲四等瑞宝章〔平成5年〕

経歴
出版社勤務を経て、昭和19年朝日新聞西部本社入社。24年東京へ転勤。35年日本デザインセンターに入社し、営業を担当。45年頃から文筆生活に入る。詩作は昭和12、3年頃から始め、戦時中、東京で伊藤圭一らと「山河」を創刊戦後谷川雁らの「母音」や「地球」などを経て、「山の樹」「歴程同人。56〜57年日本現代詩人会会長を務めた。平成5年日本キリスト教詩人会を結成、会長となる。詩集に「花の店」「美男」「葉の桜」「夜の驟雨」「金閣」「暗喩の夏」「詩歌粒々」「チェーホフの猟銃」「晩夏光」などがあり、評論集に「私の日本詩史ノート」「やさしい詩学」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

関連語 学歴

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「安西均」の意味・わかりやすい解説

安西均
あんざいひとし

[生]1919.3.15. 福岡
[没]1994.2.8. 東京
詩人。福岡師範学校中退。『朝日新聞』記者などをつとめるかたわら,1940年代から詩作を始め,真鍋呉夫らの『午前』,火野葦平らの『九州詩人』に参加した。現代生活に胚胎するさまざまな抒情古典的なうたいくちに乗せたところに詩風の特色がある。詩集『花の店』 (1955) ,『葉の桜』 (61) ,『夜の驟雨』 (64) などのほか,『万葉集』などの古代歌謡伝統をたどった詩論集『私の日本詩史ノート・I』 (65) などがある。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「安西均」の解説

安西均 あんざい-ひとし

1919-1994 昭和-平成時代の詩人。
大正8年3月15日生まれ。昭和18年から34年まで朝日新聞記者。のち日本デザインセンターに勤務。戦時中は「山河」,戦後は「歴程」「地球」「山の樹」同人。古典を素材にした詩で知られ,58年「暗喩の夏」で現代詩花椿賞,平成元年「チェーホフの猟銃」で現代詩人賞。平成6年2月8日死去。74歳。福岡県出身。福岡師範中退。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「安西均」の解説

安西 均 (あんざい ひとし)

生年月日:1919年3月15日
昭和時代;平成時代の詩人。日本現代詩人会会長
1994年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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