安達二十三(読み)アダチ ハタゾウ

20世紀日本人名事典 「安達二十三」の解説

安達 二十三
アダチ ハタゾウ

昭和期の陸軍中将 陸軍第18軍司令官



生年
明治23(1890)年6月17日

没年
昭和22(1947)年9月10日

出身地
石川県

学歴〔年〕
陸士(第22期)〔明治43年〕卒,陸大〔大正11年〕卒

経歴
近衛歩兵第一連隊付を経て、昭和9年関東軍鉄道線区司令官、10年参謀本部運輸課長、11年丸亀歩兵連隊長、13年第26歩兵団長、15年第37師団長、16年北支方面軍参謀長、17年第18軍司令官。戦争末期、圧倒的優勢な米軍を迎え、ニューギニア戦線で転戦、最大時2万人いた兵団が終戦時には900人までに消耗。20年9月豪州軍に降伏。22年9月10日ラバウル収容所で自決地獄を戦い抜いた闘将、日本陸軍の名リーダー。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「安達二十三」の解説

安達二十三 あだち-はたぞう

1890-1947 昭和時代前期の軍人
明治23年6月17日生まれ。昭和15年陸軍中将。第三十七師団長,北支方面軍参謀長を歴任後,17年東部ニューギニアの第十八軍司令官としてたたかい,おおくの死傷者をだす。敗戦後の22年ラバウルの戦犯裁判で無期禁固となり,同年9月10日自殺した。58歳。石川県出身。陸軍大学校卒。
格言など】必ず之等若き将兵運命を共にし,南海の土となるべく,縦令(たとい)凱陣(がいじん)の場合と雖(いえど)も渝(かわ)らじとのことに有之候(遺書)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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