宝積院(読み)ほうしやくいん

日本歴史地名大系 「宝積院」の解説

宝積院
ほうしやくいん

[現在地名]弘前市西茂森町二丁目

西茂森にししげもり町禅林街三十三ヵ寺の一つ。長勝ちようしよう寺を主座とする上寺のなかにある。照源しようげん寺と海蔵かいぞう寺の間に位置。別処山と号し、曹洞宗本尊釈迦如来。もと隣松りんしよう寺末寺。開山は花応春佐。開基は不詳。

長勝寺並寺院開山世代調(長勝寺蔵)によれば、中別所なかべつしよ村にあったとし、開基を天正一三年(一五八五)とする。「新撰陸奥国誌」は元亀年間(一五七〇―七三)別所玄蕃が同村に建立したとする。正徳元年(一七一一)の寺社領分限帳(市立弘前図書館蔵)では、慶長年間(一五九六―一六一五)に中別所村から現在地へ移ったとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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