室原郷
むろはらごう
不破郡の相川右岸側にあった中世郷。永保寺(現多治見市)の寺領。永徳三年(一三八三)一一月日の室町幕府奉行人封裏寺領目録写(永保寺文書)に「南宮領家室原郷」とみえる。南宮は現不破郡垂井町の南宮神社。また寛正二年(一四六一)二月日の永保寺寺領目録(同文書)に「南宮領家室原郷 一郷」とあり、当郷全体が永保寺領であった。
室原郷
むろはらごう
「和名抄」高山寺本に「室原也本也」、刊本に「室原他本也」とあるが、別名室也郷という意味か。「大和志」は「室原已廃存唐古村」として現磯城郡田原本町大字唐古に比定するが、蔵堂村(現田原本町)の属邑村屋とも考えられる(磯城郡の→村屋)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 