宮原三神宮(読み)みやはらさんじんぐう

日本歴史地名大系 「宮原三神宮」の解説

宮原三神宮
みやはらさんじんぐう

[現在地名]宮原町宮原村

下宮しもみやにある。祭神天照大神・国常立尊・神武天皇。旧郷社。社伝によれば、平治元年(一一五九)平重盛が二条天皇の宣旨により奉行越前司盛俊をして八代郡土北とぎた村に社殿を造営させ、応保元年(一一六一)六月に落成。兵庫頭平重房を従四位下に叙して当社の社司に任じ、勅使重盛らとともに神輿を奉じて当国に下向。同年八月一三日をもって創立の事をおわるという。伊勢内宮(天照大神)・近江日吉宮(国常立尊)・山城下加茂神社(神武天皇)神霊を祀ったので三宮さんぐう社といった。鎌倉以後、神事神領などが衰微したが、征西将軍懐良親王の崇敬名和・相良両氏の尊崇を受け隆盛となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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