宮路山(読み)みやじやま

日本歴史地名大系 「宮路山」の解説

宮路山
みやじやま

本宮ほんぐう山の南西一四キロ、東海道赤坂あかさか宿の西にそびえる標高三六一メートルの山。山名は、「旧事本紀」に景行天皇皇子として名をみせる宮道別命にちなむものとみられており、音羽町から山中やまなか(現岡崎市)に及ぶ広範囲の連山総称で、当山はその主峰である。

吾妻鏡」の建久元年(一一九〇)一二月一九日条に「入夜、令宿宮路山中給」とあり、源頼朝下向の途次、宮路山山中に宿をとったことがみえる。またこれより以前の寛仁四年(一〇二〇)一〇月、「更級日記」には「宮ぢの山といふ処こゆるほど、十月晦日なるに紅葉ちらでさかりなり。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の宮路山の言及

【音羽[町]】より

…美濃三河高原南縁の丘陵地で,町域の7割を山林が占め,田畑は少ない。町内には多くの文化財を有する竜源寺,長福寺,浄泉寺などの古刹(こさつ)があり,南端には紅葉の名勝地として知られ,《万葉集》にも詠まれた宮路(みやじ)山がある。【萩原 毅】。…

※「宮路山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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