日本歴史地名大系 「宮野目方八丁遺跡」の解説 宮野目方八丁遺跡みやのめほうはつちよういせき 岩手県:花巻市葛村宮野目方八丁遺跡[現在地名]花巻市葛北上川と支流の佐渡(さど)川によって形成された花巻段丘上に位置し、遺跡東側を北上川が南流する。標高約九〇メートル。古代の官衙的施設跡に特徴的にみられる方形土地区画遺構に方八丁(方八町とも記す)の地名が付されている例は数多く、県下でも一〇ヵ所以上の方八丁地名が知られている。そのすべてが正確に古代までさかのぼり、また官衙的施設が構築されていたとは確定できないものの、古くから方八丁の名でよばれる当遺跡を「邦内郷村志」は前九年の役に際して源頼義の築いた陣場の遺構とし、また古代の磐基(いわき)駅の所在を当地に比定する説もあった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by