家地(読み)イエジ

デジタル大辞泉 「家地」の意味・読み・例文・類語

いえ‐じ〔いへヂ〕【家地】

甲冑かっちゅうの裏および下地にはりつける布。金襴きんらん銀襴緞子どんすなどを用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「家地」の意味・読み・例文・類語

いえ‐じいへヂ【家地】

  1. 〘 名詞 〙 甲冑(かっちゅう)の裏、および下地に張り付ける布帛(ふはく)、革の部分の総称。錦、金襴(きんらん)、銀襴、緞子(どんす)繻珍(しゅちん)、麻などを用い、これに小札(こざね)、または鎖、板金などを縫いつけ、籠手(こて)(はいだて)臑当(すねあて)をかたちづくる。

や‐ち【家地・屋地】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「やぢ」とも ) 家と土地家屋敷。また、屋敷の土地。
    1. [初出の実例]「左京四条三坊戸主小治田朝臣弟麻呂戸、同姓藤麻呂之家地并墾田」(出典:内閣文庫所蔵文書‐天平二〇年(748)一〇月二七日・太政官符案)

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世界大百科事典(旧版)内の家地の言及

【屋敷】より

…家の建っている敷地。
[中世]
 古くは家地,屋地(やち)ともいわれた。屋敷の語は平安後期から史料上にあらわれ,延久3年(1071)6月25日付播磨国大掾秦為辰解(げ)案に,〈件の畠,先祖相伝の領地屋敷たるなり〉とあるのが文書史料上の初見。…

※「家地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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