家記(読み)カキ

精選版 日本国語大辞典 「家記」の意味・読み・例文・類語

か‐き【家記】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 家に伝承された先人、父祖の日記、記録類のこと。平安時代から鎌倉室町時代を通じて、儀式その他に代々の先例を参考にするために私日記が発達し、こうした日記類を多く所蔵する家は「日記の家」と呼ばれて重用された。けき。〔三代実録‐貞観三年(861)八月一九日〕
  3. 転じて、家に伝えられる詩歌、文章などの集をいう。
    1. [初出の実例]「万葉の中十巻ばかりは卿の家記也とて、真淵はいわれたり。〈略〉後の偽撰といふも、家記の散乱したる一つなるべし」(出典:随筆・胆大小心録(1808)一二八)

け‐き【家記】

  1. 〘 名詞 〙 ある一家のいろいろな事柄が書きしるされている日記や記録類をいう。かき。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む