寂済(読み)じゃくさい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「寂済」の意味・わかりやすい解説

寂済
じゃくさい

[生]貞和4=正平3(1348)
[没]応永31(1424).2.2. 京都
室町時代画家。京都,清涼寺本『融通念仏縁起絵巻』2巻の作者の一人。おそらく永徳3 (1383) 年頃宮廷の絵所預 (えどころあずかり) に任じられ,その後応永 21 (1414) 年以前に出家して寂済と号した。俗名は不明だが同時代に名のみえる宮廷絵師藤原光益と同一人とする説がある。六角絵所の主宰者であったため通称六角寂済

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「寂済」の解説

寂済 じゃくさい

1348-1424 南北朝-室町時代の画家。
貞和(じょうわ)4=正平(しょうへい)3年生まれ。藤原光益(みつます)の出家後の名と推定される。六角絵所預となり,六角寂済とよばれた。鎌倉時代以来の伝統的な大和絵様式をうけつぎ,現存作に清凉寺本「融通念仏縁起絵巻」がある。応永31年2月3日死去。77歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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