密行（読み）みつぎょう

精選版 日本国語大辞典

みつ‐ぎょう ‥ギャウ【密行】

〘名〙 仏語。

① 秘密の行(ぎょう)。相対的認識を超えた究極・絶対のあり方。真実の実践。

※正法眼蔵（1231‐53）行仏威儀「世尊の密語・密証・密行・密付等あるなり」

② 戒律を綿密にきちんと守り修行すること。

※正法眼蔵（1231‐53）出家功徳「出家の法最尊なりと、密行第一の弟子として」

③ 密教による法要。

※醍醐寺新要録（1620）「於_二長尾宮_一行_レ之。五段講式密行也」

みっ‐こう ‥カウ【密行】

〘名〙

① こっそりと歩き回ること。しのび歩き。微行。

※逆徒（1913）〈平出修〉「検事及び予審判事が密行して調査した材料から」

② ひそかに目的地へ行くこと。

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

みっ‐こう〔‐カウ〕【密行】

［名］(スル)
１ 人に気づかれないようにこっそりと出歩くこと。しのび歩き。
２ ひそかに目的地へ行くこと。「単身で密行する」

出典　小学館

普及版 字通

【密行】みつこう

微行する。

字通「密」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」