寒林に骸を打つ(読み)カンリンニカバネヲウツ

精選版 日本国語大辞典 「寒林に骸を打つ」の意味・読み・例文・類語

かんりん【寒林】 に=骸(かばね)[=骨(ほね)]を打(う)

  1. 「天尊説阿育王譬喩経」に見える説話で、ある人が死んでのち、その霊魂が悪道に落ちて苦しみ、自分が苦しむのはこの肉体が悪業を働いたためだといって、みずからの死骸をむち打ったということをいう。
    1. [初出の実例]「寒林に骸をうちし霊鬼は、前世の悪をかなしむとも」(出典:平治物語(1220頃か)中)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android