寡君(読み)カクン

デジタル大辞泉 「寡君」の意味・読み・例文・類語

か‐くん〔クワ‐〕【寡君】

《徳のすくない主君の意から》他国の人に対して自分の主君をへりくだっていう語。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「寡君」の意味・読み・例文・類語

か‐くん クヮ‥【寡君】

〘名〙 (「寡」は寡徳で徳が少ない意) 臣下が他国の人に対して、自分の主君をへりくだっていういい方。
続日本紀‐大宝三年(703)閏四月辛酉「寡君不幸、自去秋疾、以今春薨」
※松井本太平記(14C後)四「寡(クヮ)君勾践運窮まり、勢尽て呉の兵に囲まれぬ」 〔春秋左伝‐桓公一八年〕

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普及版 字通 「寡君」の読み・字形・画数・意味

【寡君】か(くわ)くん

自国の主君。他に対していう。〔左伝、僖四年〕(楚の使者)對(こた)へて曰く、貢の入らざるは寡君の罪なり。敢て共給せざらんや。昭王の復(かへ)らざるは、君其れ(こ)れを水濱に問へと。

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