デジタル大辞泉 「寡」の意味・読み・例文・類語
か【寡】[漢字項目]
1 少ない。「寡言・寡少・寡聞・寡黙・寡欲/衆寡・多寡」
2 (徳の少ない意から)古代中国で、王侯が謙遜していう自称。「寡君・寡人」
3 独り者。配偶者のない人。夫に死なれた女。「寡婦/
[難読]


(はん)に從ふ。
は
ち賦(わか)つなり。故に少なしと爲すなり」と解するが、字は
(頒)に従う形でなく、下部は憂の側身形である。宀は家
。頁は
所で儀礼に従うときの形。喪葬のとき、頭に衰麻(さいま)の類をつけた人が、哀告する形を示したもので、〔礼記、王制〕「老いて夫無き
、之れを寡と謂ふ」とあるのにあたり、寡婦をいう。老いて妻なきものを鰥(かん)という。
(孤)kuaは声義近く、幼にして父無きを孤という。〔釈名、釈親属〕に「寡は踝なり。踝踝は單獨の言なり」、また〔説文〕寡字条の〔段注〕に「
そ
然(らぜん)單獨なるを、皆寡と曰ふ」とあり、踝hua、
luaiも同系の語。
▶・寡言▶・寡孤▶・寡功▶・寡刻▶・寡妻▶・寡識▶・寡弱▶・寡酒▶・寡処▶・寡女▶・寡少▶・寡人▶・寡浅▶・寡鮮▶・寡孀▶・寡多▶・寡断▶・寡儔▶・寡徳▶・寡特▶・寡独▶・寡訥▶・寡薄▶・寡婦▶・寡夫▶・寡聞▶・寡謀▶・寡味▶・寡命▶・寡黙▶・寡欲▶・寡慮▶・寡劣▶・寡陋▶
寡・疲寡・貧寡・豊寡出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…元来,〈やもめ〉の語は《日本書紀》などには寡,寡婦の字があてられ,夫をなくした女,夫のない独身の女を意味し,妻をなくした男は〈やもお〉と呼ばれ,鰥の字があてられた。一方,〈女やもめに花が咲く,男やもめに蛆(うじ)がわく〉という諺にみられるように,〈やもめ〉という言葉は男女双方をさすこともあり,また,結婚せずに独身を通す者に対して用いられることもある。…
※「寡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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