日本歴史地名大系 「寺戸廃寺跡」の解説 寺戸廃寺跡てらどはいじあと 広島県:三次市上里村寺戸廃寺跡[現在地名]三次市三次町 寺戸三次町の中心より西城(さいじよう)川を隔てた東側寺戸にある古代寺院跡。「国郡志下調書出帳」は寺戸について「大昔寺地と申ス心ニテ寺途トモ申伝候、其後寺渡又ハ寺土又ハ寺戸度々書替ヘ候」と記す。古瓦の出土する寺院跡の所在は古くから知られていた。馬洗(ばせん)川の形成した段丘上に位置し、北は断層運動で形成された比高二〇〇―二五〇メートルの山地が東西方向に走り、西は西城川、東と南は馬洗川が流れ、山を背にして南に緩やかな傾斜をもって沖積平地が広がる。八世紀初頭につくられたと推定されるこの寺院は、昭和四四―四五年(一九六九―七〇)の発掘調査で、寺域は東西八八メートルで中門跡と思われる門跡・築地跡・建物跡が検出された。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by