寿命院(読み)じゆみよういん

日本歴史地名大系 「寿命院」の解説

寿命院
じゆみよういん

[現在地名]北本市深井四丁目

深井ふかい地区の南方にある。殿林山金蔵こんぞう寺と号し、真言宗智山派。本尊大日如来。古くは持明じみよう院と称し、開山円俊は文明年間(一四六九―八七)の没とされ、同六年七月一六日付で円澄から円俊に伝えられた印信(当院蔵)が現存する。天文二年(一五三三)四月三日銘の金蔵院性水理道居士の墓碑があり、深井の開発者とされる深井氏にかかわる寺院と思われる(風土記稿)。天正一九年(一五九一)一一月、徳川家康から足立郡鴻巣郷内一〇石の地を寺領として寄進された。この時の朱印状(寿命院文書)宛名は「寿命院」となっている。寺領は田園簿などによれば上深井村・下深井村内にあった。寛永一〇年(一六三三)の関東真言宗新義本末寺帳には騎西竜花きさいりゆうげ(現騎西町)より本寺との言い分があると注記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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