小反対対当(読み)ショウハンタイタイトウ

デジタル大辞泉 「小反対対当」の意味・読み・例文・類語

しょうはんたい‐たいとう〔セウハンタイタイタウ〕【小反対対当】

論理学で、対当関係の一。主語述語は同じであるが質(肯定否定)を異にする二つの特称判断の真偽関係

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精選版 日本国語大辞典 「小反対対当」の意味・読み・例文・類語

しょうはんたい‐たいとうセウハンタイタイタウ【小反対対当】

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] subcontrariety の訳語 ) 形式論理学で、特称肯定命題と特称否定命題との間の対当の関係。両命題が肯定と否定で対立する点で反対対当に似ているが、ともに特称である点で反対対当と異なり、また矛盾ほどには極端に対立しない。たとえば、「ある人は幸福である」と「ある人は幸福でない」との間の関係。

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世界大百科事典(旧版)内の小反対対当の言及

【対当】より

… 〈Aが真⇒Iが真〉〈Iが偽⇒Aが偽〉 ……(3)  〈Eが真⇒Oが真〉〈Oが偽⇒Eが偽〉 ……(4) (3)AEの関係は反対対当と呼ばれ,下が成立する。 〈Aが真⇒Eが偽〉〈Eが真⇒Aが偽〉 ……(5) (4)IOの関係は小反対対当と呼ばれ,下が成立する。 〈Iが偽⇒Oが真〉〈Oが偽⇒Iが真〉 ……(6)  現代論理学によって解釈するとき,Sが空集合ではないという条件のもとで(1)から(6)のすべてが成立する(Sが空集合のときは(3),(4),(5),(6)が不成立となる)。…

※「小反対対当」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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