翻訳|opposition
論理学の用語。伝統的論理学においては,A(すべてのSはPである),I(或るSはPである),E(いかなるSもPでない),O(或るSはPでない)という4種の命題が取り扱われている。対当とは,SおよびPを同じくする二つの命題の形式的な関係を意味し,次の4種にわかれる(以下では,〈p⇒q〉は〈pからqが導出される〉を,〈p⇔q〉は〈pからqが,かつ,qからpが導出される〉を表す)。
(1)AとO,EとIの関係は,矛盾対当と呼ばれ,下の関係が成立する。
〈Aが真⇔Oが偽〉〈Aが偽⇔Oが真〉 ……(1)
〈Eが真⇔Iが偽〉〈Eが偽⇔Iが真〉 ……(2)
(2)AとI,EとOの関係は,大小対当と呼ばれ,下が成立する。
〈Aが真⇒Iが真〉〈Iが偽⇒Aが偽〉 ……(3)
〈Eが真⇒Oが真〉〈Oが偽⇒Eが偽〉 ……(4)
(3)AとEの関係は反対対当と呼ばれ,下が成立する。
〈Aが真⇒Eが偽〉〈Eが真⇒Aが偽〉 ……(5)
(4)IとOの関係は小反対対当と呼ばれ,下が成立する。
〈Iが偽⇒Oが真〉〈Oが偽⇒Iが真〉 ……(6)
現代論理学によって解釈するとき,Sが空集合ではないという条件のもとで(1)から(6)のすべてが成立する(Sが空集合のときは(3),(4),(5),(6)が不成立となる)。
執筆者:岡部 満
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…惑星,小惑星,すい星,月が,地球から見て太陽と正反対の方向に見えるときのことで,正確には太陽とそれらの天体の視黄経の差が180゜になった瞬間である。内惑星には衝は存在しない。外惑星や小惑星などは,一般に衝の付近で地球にもっとも接近し,見かけの半径が最大となり,光度ももっとも明るくなる。したがって,衝のころは惑星の表面の観測や暗い小惑星の位置観測の好機である。なお,満月は月の衝にあたり,これを〈望〉という。…
…要するに闘争においては,(1)相手(敵国,論敵,訴訟相手など)の戦闘力,学説,法律行為上の妨害などを排除,妨害,停止することが相互作用の直接目的であり,(2)対立主体(当事者)のうち少なくとも一方は他方を,自己の否定すべき相手として意識している。こういう意味での闘争は,広く対立oppositionとか抗争struggleと呼ばれる相互否定的な作用形態のうち,最も否定的性質の激しいものとして代表的な位置を与えられてきた。 これに対して,たとえば受験競争や会社の昇進競争などのように,一般に〈競争〉と呼ばれる形態では,複数の行為者の間で相互に他の行為主体を排除したり,その行為を妨害し停止させることが直接の目標ではなくて,あくまでも結果的に生じるかもしれない事態にすぎない。…
※「対当」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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