小安殿(読み)しょうあんでん

精選版 日本国語大辞典 「小安殿」の意味・読み・例文・類語

しょう‐あんでん セウ‥【小安殿】

〘名〙 大極殿後方にある殿舎。こあどの。こやすみどの。
三代実録‐元慶八年(884)二月一九日「天皇朝堂小安殿、遣下二散位従五位上興我王、向伊勢大神宮奉幣、告以即位也」

こ‐あどの【小安殿】

〘名〙 大極殿のうしろにあった殿舎の名称。こやすみどの。しょうあんでん。
書紀(720)天智一〇年五月(北野本訓)「天皇、西の小殿(コアトノ)に御し」

こ‐やすみどの【小安殿】

〘名〙 大極殿の後方にあって、天皇が政務を執る殿舎。こあどの。しょうあんでん。

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デジタル大辞泉 「小安殿」の意味・読み・例文・類語

こ‐やすみどの【小安殿】

大内裏の殿舎の一。大極殿大安殿おおやすみどの)の後方(北方)にあって、天皇が政務を執る殿舎。こあどの。しょうあんでん。

こ‐あどの【小安殿】

《「こあんどの」の撥音の無表記》「こやすみどの」に同じ。
「―の行幸とて、ののしりあひたり」〈讃岐典侍日記・下〉

しょうあん‐でん〔セウアン‐〕【小安殿】

こやすみどの

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