20世紀日本人名事典 「小山栄達」の解説
小山 栄達
コヤマ エイタツ
明治〜昭和期の日本画家
- 生年
- 明治13(1880)年3月17日
- 没年
- 昭和20(1945)年8月18日
- 出生地
- 東京・小石川
- 本名
- 小山 政治
- 経歴
- 初め本多錦吉郎に洋画を学び、のち鈴木栄暁、小堀鞆音に師事、土佐派・狩野派の両派を学ぶ。歴史風俗画会で有識故実を研鑽、明治31年安田靫彦らと紫紅会を結成し、33年今村紫紅を迎え紅児会と改称し活動。38年上野で戦画展を開き注目され、同年〜40年「報知新聞」挿絵の仕事に従事。同年東京勧業博覧会「宗任」が3等銅賞となる。44年第5回文展で「兵燹」が初入選。以後も文展、帝展に歴史画や武者絵を出品し入選を重ねた。昭和13年新文展に無鑑査出品となる。この間、紅児会、巽画会にも会員として多数出品。また大正6年町田曲江、矢沢弦月らと芸術社を組織した。主な作品に「大衆勢」「矢頃」「雷鳴之陣」「潮満つ夕」「鷲尾経春」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報