小平潟天満宮(読み)こびらかたてんまんぐう

日本歴史地名大系 「小平潟天満宮」の解説

小平潟天満宮
こびらかたてんまんぐう

[現在地名]猪苗代町中小松

小平潟集落の西方、猪苗代湖東岸の洲崎、白砂青松の景勝地天神てんじん浜にある。菅原道真を祀り、旧村社。当社の縁起によると、京の仏師が作った菅原道真の神像を訳あって譲り受けた近江国比良ひら神社神主の神良種はこの神像を背負いながら諸国を巡り、当地で一休みしたところ、神像が重くて動かないので、耶麻郡大領上毛野陸奥臣に願い天暦二年(九四八)一宇を設けて神像を安置したのが当社の草創と伝える。現在の社殿は元和三年(一六一七)茅原田長裕の再建、あるいは天和二年(一六八二)保科正経の遷宮といわれ、拝殿幣殿後方にある本殿は総欅造で、桃山様式彫刻の手法を用いている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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