小方島神社(読み)こかたしまじんじや

日本歴史地名大系 「小方島神社」の解説

小方島神社
こかたしまじんじや

[現在地名]三原市沼田東町片島 八幡山

片島かたしまの東側丘陵に鎮座祭神は帯中津日子命・息長帯日売命・品陀和気命。相殿に宗形三女神を祀る。旧村社。境内社に高良こうら神社・祖霊社がある。

社伝に沼田ぬた庄八郷の総社で国造景光が宇佐八幡宮(現大分県宇佐市)より勧請したとある。沼田大宮ぬたのおおみやともいう。「芸藩通志」は、本郷ほんごう(現豊田郡本郷町)たちばな神社は元慶年間(八七七―八八五)当社を勧請したものとし、祠官国造氏は豊田郡内一二ヵ村の神社に奉仕するが、当社を第一としており、応永(一三九四―一四二八)の頃神田があったと記す。「豊田郡誌」に、永正五年(一五〇八)本殿を小法師丸(小早川興平)建立、享禄元年(一五二八)拝殿を平又鶴丸(小早川繁平)が建立とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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