小林輝次(読み)コバヤシ テルジ

20世紀日本人名事典 「小林輝次」の解説

小林 輝次
コバヤシ テルジ

大正・昭和期の社会運動家,経済学者 元・法政大学教授。



生年
明治29(1896)年3月12日

没年
平成1(1989)年8月22日

出生地
栃木県安蘇郡犬伏町鐙塚(現・佐野市)

学歴〔年〕
京都帝国大学経済学部〔大正10年〕卒

経歴
早くから社会主義思想に関心を抱き、大学院に進むと同時に大原社会問題研究所に嘱託として入所する。大正11年から13年にかけて兵役に服し、12年法政大学講師、13年教授となる。その間、日本フェビアン協会、産業労働調査研究所などの創立参加。15年左翼教授として大学を追われる。昭和2年叢文社に入社し「インタナショナル」の創刊に尽力し、以後マルクス主義」などを編集する。戦後共産党に入党し、世界経済研究所などで活躍するが、39年部分的核実験停止条約を支持して共産党から除名された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小林輝次」の解説

小林輝次 こばやし-てるじ

1896-1989 大正-昭和時代の社会運動家。
明治29年3月12日生まれ。大正13年法大教授となり,政治研究会,日本フェビアン協会,産業労働調査所創設に参加。15年法大を追放され,「マルクス主義」の刊行従事。戦後,共産党にはいり,日ソ協会などの設立にくわわった。平成元年8月22日死去。93歳。栃木県出身。京都帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例