日本歴史地名大系 「小波本御嶽」の解説 小波本御嶽くばんとうおん 沖縄県:八重山諸島石垣市登野城村小波本御嶽[現在地名]石垣市登野城登野城(とのしろ)集落の北東部、石垣第二中学校の北側に位置する。クバントゥオンという。御嶽全体がアコウ、ガジュマル、クロツグなどの雑木の生茂る森となっている。入口には鳥居などの建造物はなく、周辺は草が払われ、海砂やウル(枝サンゴなどの小破片)を敷いた形跡がみられる。その奥に約五〇平方メートルほどの小さな神庭があり、ここにも海砂やウルが敷かれているが、建造物はない。神庭の奥には石垣が積まれ、中央部分は開けられており、そこにサンゴ石を整形した高さ約三〇センチ・直径二十数センチの香炉が置かれている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報