精選版 日本国語大辞典 「小盗」の意味・読み・例文・類語
こ‐ぬすみ【小盗】
〘名〙
① ちょっとした盗み。少しのものを盗むこと。
※古文真宝桂林抄(1485頃)乾「潜━は小ぬすみぞ。これは皆道え好き方はなきぞ」
② 江戸時代、御定書に規定された各種盗犯の一種。袂銭(たもとぜに)、腰銭(こしぜに)を抜き取ったり、巾着切りをしたりする盗み、または盗品の価格が一〇両未満の盗みなどをいう。はじめ敲(たたき)が科せられたが、のち入墨に改められた。
※年成録(1817頃か)賞刑「小盗の刑とて、笞うちてはなち出すに」
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