小砂焼(読み)こすなやき

精選版 日本国語大辞典 「小砂焼」の意味・読み・例文・類語

こすな‐やき【小砂焼】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代、安政年間(一八五四‐六〇)に下野国栃木県)那須郡小砂村で、藤田半兵衛藩主命令を受けて焼いた楽焼に似た陶器。おもてに「小砂」の文字を刻んだところからいう。

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事典 日本の地域ブランド・名産品 「小砂焼」の解説

小砂焼[陶磁]
こいさごやき

関東地方、栃木県の地域ブランド。
那須郡那珂川町で製作されている。江戸時代後期の天保年間(1830年〜1844年)に水戸藩主・徳川斉昭が、現在の那珂川町小砂地区付近に良質の陶土があることを知り、楽焼を推奨した。金色をおびた黄色の金結晶や桃色がかった辰紗など、上品な色合いをしているのが特徴。現在も茶器・酒器・花器などが焼かれている。栃木県伝統工芸品。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「小砂焼」の解説

小砂焼

栃木県那須郡那珂川町の小砂(こいさご)地区に伝わる焼き物。天保元年の水戸藩の殖産興業政策により発見された地元産の陶土を原料に用いる。栃木県伝統工芸品。

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