小腰(読み)コゴシ

デジタル大辞泉 「小腰」の意味・読み・例文・類語

こ‐ごし【小腰】

腰。腰部。また、腰のちょっとしたしぐさをいう。
女房装束大腰左右に取り付け、前に回して結ぶ細いひも。
[類語]腰部

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「小腰」の意味・読み・例文・類語

こ‐ごし【小腰】

〘名〙
① (「こ」は接頭語) 腰。下に動詞を伴い、腰に関するちょっとした動作についていう。
※天理本狂言・靫猿(室町末‐近世初)「まさるめでたきのうつかまつる、おとるが手もとたちまわり、かたにここしをゆり合しづやかにまふたりけり」
② 女房装束の裳の大腰(おおごし)の左右にとりつけ、前に回して結ぶ細い紐。

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普及版 字通 「小腰」の読み・字形・画数・意味

【小腰】しようよう

細腰

字通「小」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の小腰の言及

【懸帯】より

…これは古代の裙帯(くんたい)のなごりであるという説もあるが明らかでない。江戸後期の天保年間(1830‐44)からこの懸帯の形式は廃止されて,小腰(こごし)として腰にまわして前で結ぶこととなった。(2)《枕草子》に〈帯うちかけて拝みまつる云々〉とあるように,平安時代社寺参りのとき,裳の懸帯とは別に胸から背にかけて後ろで結び垂れた帯も懸帯という。…

※「小腰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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