小腸移植(読み)しょうちょういしょく(英語表記)intestinal transplantation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

小腸移植
しょうちょういしょく
intestinal transplantation

クローン病腸捻転,外傷などの治療で小腸を切除された短小腸症候群あるいは小腸の機能異常の患者を対象に行われる小腸の移植手術。 1996年5月,京都大学で2歳の幼児に対し母親の小腸を移植する手術が行われた。しかし他の臓器に比べ拒絶反応GVHD (移植片対宿主病) を起こしやすく,細菌にも感染しやすいため,手術の成功率は他の臓器移植と比べて高くなかった。しかし近年,強力な免疫抑制剤 FK506などが使用可能となり,手術の成功率も高まるものと期待されている。

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知恵蔵の解説

小腸移植

腸ねんてんなどで小腸を切除した短小腸症候群や、小腸の機能異常の患者が対象。小腸には免疫を担当している組織や細胞が豊富にあり、拒絶反応が起こりやすく、細菌なども多いため感染症にかかりやすいなど、他の臓器移植に比べて治療が成功しにくい。

(今西二郎 京都府立医科大学大学院教授 / 2007年)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

小腸移植
しょうちょういしょく
small bowel transplantation

臓器移植の一つ。1個人から小腸を摘出し、同一人または他人にそれを移すことをいう。[編集部]

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