尻付け(読み)シヅケ

デジタル大辞泉 「尻付け」の意味・読み・例文・類語

し‐づけ【尻付け】

除目じもく叙位のとき、新任者の官位姓名を記した下に、前官職や叙位・補任理由などを細字で注したもの。しりづけ。尻所しどころ

しり‐つけ【尻付け/後付け】

しづけ(尻付け)」に同じ。
人々のあとについていること。
「何となう―してせいの中にあひまじり」〈平治・中〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「尻付け」の意味・読み・例文・類語

しり‐つけ【尻付・後付】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しりづけ」とも )
  2. しづけ(尻付)
    1. [初出の実例]「兵衛佐頼朝正四位下に叙す。尻付(シリツケ)には義仲を追討の賞とぞ有ける」(出典源平盛衰記(14C前)四一)
  3. ( ━する ) 人のあとについていくこと。
    1. [初出の実例]「兵藤内は大臆病者にて、〈略〉何となう尻付(シリツケ)して勢の中にあひまじり」(出典:金刀比羅本平治(1220頃か)中)
  4. しりとり(尻取)
    1. [初出の実例]「かくして殆ど口出まかせの文句を、尻付(シリヅケ)につけゆくなり」(出典:東京風俗志(1899‐1902)〈平出鏗二郎〉下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android