尿前宿(読み)しとまえしゆく

日本歴史地名大系 「尿前宿」の解説

尿前宿
しとまえしゆく

[現在地名]鳴子町 尿前

鳴子村内にある中山なかやま出羽道の宿駅で、西の鍛冶谷沢かじやさわ宿から一里二九町、東の中山宿まで一里一五町。藩境警固の目的で尿前番所が置かれた。古くから交通の要衝であったと考えられるが、宿として整備されたのは元和年中(一六一五―二四)のことと思われる。元禄二年(一六八九)芭蕉は当宿に逗留、「おくのほそ道」に

<資料は省略されています>

と記している。しかし「封内風土記」に「有市店」とみえるように、近世後半に入ると、往来の客も増加したと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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