オルニチンサイクルともいう.一般に,アンモニアが細胞に蓄積することは有害である.水生の無脊椎動物や硬骨魚は,エラを通してアミノ酸の分解によって生じたアンモニアを排出するが,ほ乳動物は尿素サイクルにより尿素にかえてから排出する.アンモニアは二酸化炭素およびATPとともにまずリン酸カルバモイルを形成し,ついで尿素サイクルに組み込まれる.この反応の結果,尿素1 mol の生成に対して3 mol のATPが消費される.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
生命維持活動に必須なエネルギーの獲得や,成長に必要な有機材料を合成するために生体内で起るすべての生化学反応の総称。複雑な分子を単純な分子へ分解してゆく過程でエネルギーを獲得する分解代謝または異化 (カ...