屋根船(読み)ヤネブ

デジタル大辞泉 「屋根船」の意味・読み・例文・類語

やね‐ぶ【屋根船】

やねぶね」の略。
「―から刷毛先はけさきいぢりいぢり出る」〈柳多留一四

やね‐ぶね【屋根船】

屋根板いてある小船。大型の屋形船やかたぶねと区別した江戸での呼称。やねぶ。

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精選版 日本国語大辞典 「屋根船」の意味・読み・例文・類語

やね‐ぶね【屋根船】

  1. 〘 名詞 〙 猪牙船(ちょきぶね)程度の小船に簡素な小屋形を設けた一、二挺立の船。大形の屋形船と区別した江戸での呼称で、大坂では同程度のものも屋形船または屋形茶船という。日除船。やねぶ。やね。
    1. [初出の実例]「茶舟・ひらだ・猪牙・屋根舟・屋形舟の数々」(出典:談義本・根無草(1763‐69)前)

やね‐ぶ【屋根船】

  1. 〘 名詞 〙やねぶね(屋根船)」の略。
    1. [初出の実例]「アレむかふへいくやねぶはたしかにめくだわヱ」(出典:洒落本・両国栞(1771))

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「屋根船」の意味・わかりやすい解説

屋根船
やねぶね

屋形船

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