属音(読み)ゾクオン(その他表記)dominant

翻訳|dominant

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「属音」の意味・読み・例文・類語

ぞく‐おん【属音】

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] dominant の訳語 ) ある調の第五度の音。主音とともに調を支配し、旋法を特徴づける。また、主音の五度上の音。ドミナント。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「属音」の意味・わかりやすい解説

属音
ぞくおん
dominant

音楽用語。音階中主音に次いで重要な音。「ドミナント」ともいわれ,本来は支配的な音という意味である。ヨーロッパの長短調においては主音の5度上の音をさし,それに対して5度下の音は下属音と呼ばれる。調性音楽の確立とともにこの上下5度の動きは旋律的な関係としてのみでなく,カデンツ (終止形) を形成するものとして和声進行の基本的なものとされている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android