履違・穿違(読み)はきちがい

精選版 日本国語大辞典 「履違・穿違」の意味・読み・例文・類語

はき‐ちがい ‥ちがひ【履違・穿違】

〘名〙
珍太郎日記(1921)〈佐々木邦〉六「下駄の穿(ハ)き違(チガ)ひ等は絶えず二口や三口はある」
落語宮戸川(1890)〈三代目春風亭柳枝〉「伯父さんは大きに了解(ハキ)ちがいをして居ります」

はき‐ちが・える ‥ちがへる【履違・穿違】

〘他ア下一(ハ下一)〙 はきちが・ふ 〘他ハ下二〙
履物ズボンなどを間違えてはく。はきちがう。はきたがう。
男重宝記(元祿六年)(1693)五「他(ひと)のはき物むさとはき、又ははきちがへ、あるひは上をふむ事」
物事意味をとり違える。考え違いをする。勘違いする。はきちがう。
四河入海(17C前)八「是は王愷を泣と云たさうなが、其をあは、はきちかへたかぞ」

はき‐ちがえ ‥ちがへ【履違・穿違】

〘名〙
① 履物やズボンなどを間違えてはくこと。はきちがい。
② 物事の意味をとり違えること。勘違い。はきちがい。
※四河入海(17C前)八「泗浜よりは浮磬を出すとこそあれぞ。是は坡がはきちかへぞ」

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