山上武雄(読み)ヤマガミ タケオ

20世紀日本人名事典 「山上武雄」の解説

山上 武雄
ヤマガミ タケオ

大正・昭和期の農民運動家 全農統制委員長;社会大衆党中央委員。



生年
明治14(1881)年8月12日

没年
昭和18(1943)年4月16日

出生地
岡山県上道郡雄神村久保(現・岡山市)

学歴〔年〕
小学校卒

経歴
税務所や村役場に勤務するが、のち農業につき多収穫法の研究にうちこみ、県知事表彰をうける。この頃から小作料低減運動を始め、大正11年の日本農民組合(日農)創立と同時に参加。同年日農邑久上道連合会を結成して会長となり、“小作料永久三割減”要求を決定。以後多くの農民運動を指導。14年日農岡山県連会長、15年日農中央常任委員、昭和2年中央委員長。3年全国農民組合(全農)の統制委員長となる。政治運動にも参加し、日本労農党、日本大衆党、社会大衆党などの中央委員を務める。12年の人民戦線事件で検挙され懲役2年に処せられたが、中風にかかり執行停止となり、自宅で療養

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山上武雄」の解説

山上武雄 やまがみ-たけお

1881-1943 大正-昭和時代前期の農民運動家。
明治14年8月12日生まれ。大正11年日本農民組合(日農)創立にくわわり,小作料永久3割減要求運動を指導。全国農民組合統制委員長などをつとめ,労働農民党,社会大衆党で活躍した。昭和12年人民戦線事件で入獄。昭和18年4月16日死去。63歳。岡山県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「山上武雄」の解説

山上 武雄 (やまがみ たけお)

生年月日:1881年8月12日
大正時代;昭和時代の農民運動家。日本農民組合理事
1943年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の山上武雄の言及

【日農】より

…大正期以後,3次にわたって日本農民組合と称する全国的農民組織が結成され,いずれも日農と略称する。(1)日本最初の全国的農民組合組織 1922年4月9日,賀川豊彦,杉山元治郎,山上武雄,古瀬伝蔵らを指導者として神戸で創立。杉山を組合長とし,機関紙《土地と自由》を発刊した。…

※「山上武雄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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