山下遺跡(読み)やましたいせき

日本歴史地名大系 「山下遺跡」の解説

山下遺跡
やましたいせき

[現在地名]掛川市各和、袋井市国本

原野谷はらのや川右岸の段丘上に位置する弥生時代中期の遺跡。昭和五八年(一九八三)から同五九年にかけて発掘調査が実施され、弥生中期の方形周溝墓一七・土坑一一が検出された。方形周溝墓は南北に長い長方形を基本形とした周溝の四隅が切れるタイプである。方形周溝墓の主体部は南北方向に長軸をもつ楕円形の土坑で、土坑内に木棺の小口板の痕跡が残っている。


山下遺跡
さんかいせき

[現在地名]長岡市柿町 南田

かき川左岸の丘陵上に立地する縄文中期の遺跡。昭和三九年(一九六四)試掘をし、同四二年に発掘調査を実施。縄文土器は中期前葉が主体を占め、竹管による隆起縄文・爪形文・格子目文を施したものが盛行している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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