山入与義(読み)やまいりともよし

改訂新版 世界大百科事典 「山入与義」の意味・わかりやすい解説

山入与義 (やまいりともよし)
生没年:?-1422(応永29)

室町時代武士。山入氏の祖佐竹師義の子。上総介,入道して常元。父師義のときから室町幕府と密接な関係を結び,親鎌倉府派の佐竹宗家常陸奥7郡支配の指導権をめぐって対立。1416年(応永23)上杉禅秀の乱に際して禅秀方に属し,足利持氏佐竹義憲と交戦したが敗れて持氏に下った。その後も両者の対立関係が続いたが,22年鎌倉比企谷で持氏に殺された。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山入与義」の解説

山入与義 やまいり-ともよし

?-1422 室町時代の武将
佐竹師義(もろよし)の子。佐竹山入家3代目。宗家の佐竹義人と対立し,上杉禅秀の乱では禅秀方について,宗家とその後ろ楯の足利持氏軍に敗れる。和解のすすめもききいれなかったため,応永29年閏(うるう)10月13日持氏に攻められ自刃(じじん)した。常陸(ひたち)(茨城県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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