山口小夜子(読み)ヤマグチ サヨコ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「山口小夜子」の解説

山口 小夜子
ヤマグチ サヨコ


職業
ファッションモデル 女優

生年月日
昭和24年 9月19日

出生地
神奈川県 横浜市

学歴
京浜女子大附高卒,杉野学園ドレスメーカー女学院〔昭和46年〕卒

経歴
杉野学園ドレスメーカー女学院でデザインを学ぶが、卒業後ファッション・モデルとなり、高田賢三三宅一生、山本寛斎らのショーで注目を集める。昭和47年以後春・秋パリコレクションニューヨークコレクションに参加。黒髪のおかっぱ頭と切れ長の目が東洋的な美しさを醸し出し、世界を舞台に活躍する日本人モデルの先駆けとなった。52年には米国「ニューズウィーク」誌で世界のトップモデル6人の一人に選ばれた。同年英国のアデルー社が「小夜子マネキン」を作ると、パリ、ニューヨーク、ロンドンで一流店のウィンドウを飾り、“小夜子ブーム”を巻きおこした。54年米国のロックバンド、スティーリー・ダンの最高傑作とされるアルバム「彩(エイジャ) Aja」の表紙に起用されたことでも有名。また、オリジナルブランド「SAYOKO YAMAGUCHI」「SIE SIE」などを発表した。一方、49年寺山修司の舞台「中国の不思議な役人」に娼婦の女王役で出演したのをはじめ、鈴木清順監督「ピストルオペラ」、木村威夫監督「馬頭琴夜想曲」(遺作)などの映画、ダンスパフォーマンス、さまざまなアーティストとのコラボレーション、衣装デザインなどジャンルの枠を越えて活動。62年には勅使河原三郎の舞台に参加、平成元年ダンスパフォーマンス「石の花」世界ツアーで7都市を回った。他の出演作に映画「杳子」「原子力戦争 LostLove」「Soundtrack」など。著書に美容法のノウハウを綴った「小夜子の魅力学」がある。

受賞
FEC大賞〔昭和58年〕,毎日ファッション大賞(特別賞 第2回)〔昭和59年〕

没年月日
平成19年 8月14日 (2007年)

伝記
見事な死俺の巨匠―70年代の黄金期をつくった12人の天才クリエーターたち20世紀のすてきな女性たち〈4〉美しく個性かがやけ―ココ・シャネル、吉行あぐり、森英恵、アニータ・ロディック天野祐吉の話半分〈後半分〉若者たちの神々―筑紫哲也対論集〈4〉 文芸春秋 編テリー伊藤 著岡田 好恵,後藤 玲子,村尾 靖子,木全 ミツ 著天野 祐吉 著筑紫 哲也 ほか著(発行元 文芸春秋ぴあ岩崎書店人文書院新潮社 ’08’04’00’91’88発行)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山口小夜子」の解説

山口小夜子 やまぐち-さよこ

?-2007 昭和後期-平成時代のファッションモデル,女優。
昭和46年プロのモデルとなり,翌年からパリとニューヨークのコレクションに参加。東洋的な魅力で注目され,アメリカの「ニューズウィーク」誌で世界のトップモデルのひとりにえらばれた。映画や演劇でも活躍。平成19年8月14日死去。57歳。神奈川県出身。杉野学園ドレスメーカー女学院卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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