ニューズウィーク(読み)にゅーずうぃーく(その他表記)Newsweek

デジタル大辞泉 「ニューズウィーク」の意味・読み・例文・類語

ニューズウィーク(Newsweek)

タイム」と並ぶ米国の代表的週刊ニュース雑誌。1933年創刊。2012年、紙媒体での発行を打ち切り、ウェブサイトで公開される電子版のみに移行。

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共同通信ニュース用語解説 「ニューズウィーク」の解説

ニューズウィーク

1933年創刊。ワシントン・ポスト社が61年に買収、傘下に収めた。ピーク時の91年には購読者数が330万人に達したが、広告収入の落ち込みで赤字が続いた。ポスト社は2010年、米音響機器メーカー創業者に売却。その後、米ネット関連会社傘下に入ったが、米ネットニュース会社IBTメディアが買い取った。米国では12年末に紙媒体での販売を停止、13年初めから電子版に移行した。各国語版があり、日本語版は現在も紙媒体の形態を維持している。(ニューヨーク共同)

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精選版 日本国語大辞典 「ニューズウィーク」の意味・読み・例文・類語

ニューズウィーク

  1. ( Newsweek ) 「タイム」と並ぶアメリカの代表的週刊ニュース雑誌。一九三三年創刊。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニューズウィーク」の意味・わかりやすい解説

ニューズウィーク
にゅーずうぃーく
Newsweek

『タイム』とともにアメリカを代表するニュース週刊誌。1933年2月創刊。初めは『タイム』をまねた雑誌と批判されて、つねに『タイム』の後塵(こうじん)を拝してきた。「ブーズウィーク」(酒飲みがつくる週刊誌)ともいわれたが、1960年『ワシントン・ポスト』紙のフィリップ・グレアムPhilip Grahamに買収され、1961年にオズボーン・エリオットOsborn Elliotが編集長に就任するに及んで、面目を一新した。「オズ」の愛称で親しまれた生粋のニューヨーカーであるエリオットは、黒人問題、ケネディ大統領暗殺、ベトナム戦争、スチューデント・パワーなどを積極的に取り上げて報道し、『ニューズウィーク』を1960年代の「熱い雑誌(ホット・ブック)」にのし上げた。署名入りの記事を初めて掲載したのも『ニューズウィーク』である。ビートルズやトゥイギーを最初にカバー・ストーリーにしたのは『タイム』ではなく『ニューズウィーク』だった。発行部数約400万部(2010)。1986年(昭和61)1月、日本版が創刊された。

常盤新平

『オズボーン・エリオット著、竹林卓訳『「ニューズウィーク」の世界』(1984・時事通信社)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニューズウィーク」の意味・わかりやすい解説

ニューズウィーク
Newsweek

アメリカ合衆国のニューヨークに本拠を置くニュース週刊誌。1933年,『タイム』(1923創刊)の海外ニュース担当編集者トーマス・J.C.マーティンが,『タイム』と体裁を似せて News-Weekとして創刊。1937年に誌名からハイフンがとれ,Newsweekとなった。初期の頃は分析的な署名入り囲み記事でニュースを解説し,『タイム』『U.S.ニュース&ワールドリポート』と並ぶアメリカ三大ニュース週刊誌と称された。1961年『ワシントン・ポスト』の発行人であるフィリップ・L.グラハムに買収され,経営を刷新。政治的にリベラルな視点を導入し,大衆文化の記事も拡大,物語性のある文体も相まって多くの読者を獲得した。2010年,アメリカの企業家シドニー・ハーマンに買収された。『タイム』と同様,『ニューズウィーク』は 21世紀にまでに硬派の記事からいくぶん撤退し,有名人のネタなど一般大衆向けの記事掲載に力を入れるようになったが,記事の正確さや切れ味などで確固たる評価を維持し続けた。最盛期には世界で 400万部以上を売り,英語による国際版のほか,日本語版(1986創刊),韓国語版,スペイン語版などの外国語版も創刊された。2011年初めにイギリス人編集者ティナ・ブラウンが立ち上げたニュースサイト「デーリー・ビースト」の運営会社と合併し,ブラウンが編集長に就任,2012年12月31日付をもってオンライン版に完全に移行し,印刷版の発行を終えた。しかし,2013年に新興のメディア企業 IBTメディアに売却され,2014年3月に印刷版が復活した。

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改訂新版 世界大百科事典 「ニューズウィーク」の意味・わかりやすい解説

ニューズウィーク
Newsweek

アメリカのニュース週刊誌。1933年,〈ニュースの裏側にある事実を掘り下げ,その意味を探り,徹底した報道をする〉ことを編集方針としてイギリス生れのジャーナリスト,マーティンThomas J.C.Martynによって創刊された。久しく《タイム》の後塵を拝し,しばしば《タイム》のコピーと悪口をいわれてきたが,61年ワシントン・ポスト社に買収され,オズボーン・エリオットが編集長になると,面目を一新,1960年代の最も人気ある雑誌の一つになった。発行部数はアメリカ国内版300万部,国際版51万9000部(1984)。ニューヨークのマディソン街444の本社に記者,ライター,カメラマン,編集者,取材員など約400人を擁し,そのほか海外18,国内12の支局をもつ。部数,広告収入は《タイム》より少ないが,記事内容で両誌はつねに抜きつ抜かれつの激しい競争をつづけている。ビートルズを最初にカバーストーリー(特集記事)で取り上げたのは《タイム》ではなく《ニューズウィーク》であった。
執筆者:

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百科事典マイペディア 「ニューズウィーク」の意味・わかりやすい解説

ニューズウィーク

米国のニュース週刊誌。1933年創刊。ニュースを主体にし,平易な文章,野心的な特集が特色。当初,同系先行誌《タイム》のコピーと皮肉られたが,1961年ワシントン・ポスト社が買収して誌面を一新,《タイム》と競い合う実力雑誌に成長した。国内版と国際版を発行。発行部数は320万部(1998)。
→関連項目スミス

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知恵蔵mini 「ニューズウィーク」の解説

ニューズウィーク

ニューヨークに本拠を置く、1933年に創刊された老舗有力週刊誌。米国内におけるニュース雑誌の発行部数では、タイム誌に次ぐ第2位。世界中に13の支局を持ち、読者数は2500万人とされる。日本版は86年に創刊された。61年、ワシントン・ポスト社に売却されていたが、2010年には、米国の音響機器メーカー大手ハーマンの創業者シドニー・ハーマン(故人)に、わずか1ドルで売却。多額の負債や従業員年金などはポスト社が負担する一方、社員の雇用を維持するなどの協定が取り交わされた。12年、同誌は同年9月にもネットに完全移行し紙媒体は廃止される、との報道が流れたが、ニーズウィーク側は否定。

(2012-07-30)

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世界大百科事典(旧版)内のニューズウィークの言及

【アメリカ合衆国】より

…多様な政治意見の表現は,雑誌で行われているとみてよい。《タイム》《ニューズウィーク》などの週刊誌は,中間大衆の〈常識〉を反映するものとして,ある程度日本の全国紙的機能を果たしていた。 一方,20世紀初頭のマックレーカーズ以来,新聞・雑誌が社会的不正の摘発に果たした役割は大きい。…

※「ニューズウィーク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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