山口県風土誌(読み)やまぐちけんふどし

日本歴史地名大系 「山口県風土誌」の解説

山口県風土誌
やまぐちけんふどし

三〇五巻 近藤清石編

成立 明治三八年

原本 山口県文書館

解説 明治三四年山口県知事の委嘱により編修し、県誌二巻、国誌一二巻、郡誌一一巻、町村誌二二九巻、市誌(赤間関)一巻、荘保誌二巻、防長人物誌二六巻、防長金石文誌二二巻よりなる。県誌以下郡誌・市町村誌ともに小異があるが、名義・建置沿革・境域・形勢・道路・土地・戸口貢租・学校・神社・仏閣などに分け、各項に歴史的考証を加え、県誌・国誌には別に治民官沿革・祥瑞・災異、町村誌にはさらに河川島嶼堤防などがあり、「地下上申」「注進案」を引用して村内日受・土質・水掛・寒暖・境界・大字・字地を叙述。荘保誌には防長両国の保・荘園関係の古文書を収録し、人物誌では上古の国造・国司から大内氏・毛利氏歴代以下、能吏・勤皇・国学・儒学書画など六〇〇余人の伝を立て、金石文誌において、両国関係の金石文六二五を郡別に編修。

活字本 「山口県風土誌」一四冊、昭和五〇年刊

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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