日本大百科全書(ニッポニカ) 「山村たか」の意味・わかりやすい解説
山村たか
やまむらたか
(1896―1981)
日本舞踊家。本名山中タカ。京都に生まれる。幼時より上方(かみがた)舞の山村流で舞の手ほどきを受け、1908年(明治41)2世家元山村友五郎(ともごろう)の高弟、山村春(はる)に入門。15年(大正4)山村たかの名を許される。上方舞の優れた舞手で、山村友五郎(大阪新町に住んでいたので俗に新町の山村とよぶ)系の伝統を正しく身につけた代表者であった。66年(昭和41)国立劇場開場後は東京の舞台にたびたび出演し、『由縁(ゆかり)の月(つき)』『ぐち』『江戸土産(えどみやげ)』等々に高い評価を受けた。78年重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。
[如月青子]
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