山村たか(読み)ヤマムラ タカ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「山村たか」の解説

山村 たか
ヤマムラ タカ


職業
日本舞踊家(山村流)

専門
上方舞

肩書
新町山村流家元(4代目) 重要無形文化財保持者(上方舞)〔昭和53年〕

本名
山中 タカ

生年月日
明治29年 1月1日

出生地
大阪府 大阪市

経歴
明治32年祖母の勧めで山村流の舞を習い始める。41年山村春に師事、大正4年山村たかの名を許される。7年師の没後稽古場を預かり、大阪・南地花街で舞の指導を始める。昭和39年大阪三越名人会に出演。能の所作を取り入れた華麗な芸風で知られ、昭和42年国立劇場初出演、記録保存用映画に12曲を収めた。53年人間国宝に認定される。代表作に「ぐち」「閨の扇」「露は尾花」「西行」「江戸土産」など。

受賞
芸術選奨文部大臣賞(第23回 昭47年度)〔昭和48年〕 大阪文化祭賞〔昭和41年〕,大阪芸術賞〔昭和55年〕

没年月日
昭和56年 12月22日 (1981年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「山村たか」の意味・わかりやすい解説

山村たか
やまむらたか
(1896―1981)

日本舞踊家。本名山中タカ。京都に生まれる。幼時より上方(かみがた)舞の山村流で舞の手ほどきを受け、1908年(明治41)2世家元山村友五郎(ともごろう)の高弟、山村春(はる)に入門。15年(大正4)山村たかの名を許される。上方舞の優れた舞手で、山村友五郎(大阪新町に住んでいたので俗に新町の山村とよぶ)系の伝統を正しく身につけた代表者であった。66年(昭和41)国立劇場開場後は東京の舞台にたびたび出演し、『由縁(ゆかり)の月(つき)』『ぐち』『江戸土産(えどみやげ)』等々に高い評価を受けた。78年重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。

[如月青子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

20世紀日本人名事典 「山村たか」の解説

山村 たか
ヤマムラ タカ

大正・昭和期の日本舞踊家(山村流) 新町家山村流4世家元。



生年
明治29(1896)年1月1日

没年
昭和55(1980)年12月22日

出生地
大阪府大阪市

本名
山中 タカ

主な受賞名〔年〕
大阪文化祭賞〔昭和41年〕,芸術選奨文部大臣賞〔昭和47年〕,大阪芸術賞〔昭和55年〕

経歴
大正4年山村流を継ぐ。能の所作を取り入れた華麗な芸風で知られ、昭和42年国立劇場初出演、記録保存用映画に12曲を収めた。53年人間国宝。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山村たか」の解説

山村たか やまむら-たか

1896-1981 大正-昭和時代の舞踊家。
明治29年1月1日生まれ。2代山村友五郎の高弟山村春に上方舞をまなぶ。大正4年山村たかを名のり,新町家山村流4代家元となる。昭和53年人間国宝。昭和56年12月22日死去。85歳。大阪出身。本名は山中タカ。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android