山谷省吾(読み)やまやせいご

改訂新版 世界大百科事典 「山谷省吾」の意味・わかりやすい解説

山谷省吾 (やまやせいご)
生没年:1889-1982(明治22-昭和57)

新約聖書学者。東大法学部卒業後,当初第四,第三高等学校で法制経済を講じたが,のち京大文学部で聖書学を講義。主としてパウロ研究に従事著書は《パウロの神学》(1936),《新約聖書解題》(1948)等多数。総じて宗教史学派立場に立つ。日本聖書協会の新約聖書改訳専門委員として,いわゆる口語訳聖書の翻訳に貢献。その後,東京神学大学教授等として,後進の育成につとめた。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山谷省吾」の解説

山谷省吾 やまや-せいご

1889-1982 昭和時代の聖書学者。
明治22年5月31日生まれ。四高,三高の教授,京都帝大講師をへて昭和30年東京神学大教授,のち東北学院大教授。新約聖書改訳委員として口語訳聖書の完成につくした。昭和57年6月5日死去。93歳。岡山県出身。東京帝大卒。著作に「パウロの神学」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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